またたび感想録

観たもの聴いたもの読んだものの感想を述べます。

杉浦さやか『ひっこしました』

各務原の古本市で買った最後の1冊を読み終えた。

イラストレーターさんのお引越しエッセイで、挿絵も写真もかわいい。読む!というより眺めて癒されちゃう本。

 

どんな部屋が自分の生活に合っているのか考えたり、いくつも部屋を見に行ったり、必要な大きさの本棚やテラスを作ってみたり、アレルギー源と戦ったり。

「この人の」暮らしが作り上げられていくのが、1冊の本を通して眺められる。

 

イラストレーターという仕事柄、紙の資料がものすごく多いらしく、膨大な資料をなんとか整理している様子がお見事だなあと。

今まさに自室で拡大していくカエルコレクションのことをちょっと考えていた私は、「ちょっと飾る」「あとは収納しておく」を真似しようかなと思う。全部は飾れないから、大事に保管しておくのもいいのかも。全部飾るとかえって一匹一匹のよさを見失いそうでもある。飾れる場所があればいいけど、それはないものねだりなのだよなあ。

 

各務原の古本市でなんとなく手元にやってきた「くらし三部作」(勝手に命名)

・『年収90万円でハッピーライフ』

・『野宿入門』

・『ひっこしました』

三者三様の暮らしぶりが楽しく、興味深く、その人にはその人にあった生き方があるのだなあと思いながら。人の振りを見つつわが身を振り返ったりするいい機会を得ました。古本市は最高だ。