またたび感想録

観たもの聴いたもの読んだものの感想を述べます。

磯谷友紀『ながたんと青と』1-3巻

いとこのおすすめで。

太平洋戦争終戦から5年経った京都が舞台。

主人公のいち日は料亭「桑乃木」の娘で、ゆくゆくは料理人の夫とともに女将として料亭を継ぐつもりでいたものの、夫は戦争で帰らぬ人となった。

夫亡き後、自分で生計を立てるべくホテルで西洋料理人として働いている。

「桑乃木」に大阪のホテル経営者・山口家から縁談が持ちかけられる。山口家は縁談を足がかりに「桑乃木」を乗っ取り、ホテル事業の京都進出を狙っている。

ところが縁談相手は19歳の大学生・周。いち日は今年35歳になることから、あまりの歳の差と周の口の悪さに縁談を断ろうとしたものの、実家を出たい周の割り切った態度に縁談を承諾する。

父亡き後経営の傾いた「桑乃木」をふたりは立て直すことができるのか。終戦後の新しい時代に、女料理人がながたん(=包丁)片手に青とのような経営者とともに立ち向かっていく。

 

これ書いてるのお昼時なんだけれど、読みながらお腹が空いてお腹が空いて…ものすごくおいしそう。和食も洋食も。

朝ドラになりそうな、いざこざしながらもどこか爽やかに未来に向かっていこうとしている空気感がある。

なにかを「はじめる」のに批判や誹謗中傷はつきものだと言うけれど、なんで何もしない人間に否定されないといけないんだと思いながら応援してしまうふたり。

新しいことに対する抵抗感や拒否感は今も昔もある程度あるのかもなあと思いながら。そんなにいけないことだろうか、何かに挑戦することは。挑まないから衰退していくのではないのだろうか。そのうちブーメランになりそうだからこの辺にしておこうか。

お昼ごはん何食べようかなあ。