多治見のお店に行ってきた。
本屋の隣にあるカフェで、古いビルをリノベーションしたような建物。本屋と喫茶店とレンタルオフィスがあるらしい。
これは私の持論だけど、お気に入りの本とおいしいご飯が揃ったら現世に楽園を具現化できると信じているので、今回も人様が作った楽園を偵察に行くという趣旨の訪問となった。
ホームページに「本と一杯のスープがあれば」というキラーフレーズが載っていたので、本日のCランチ、大根と長芋のスープランチを注文した。
お店の真ん中に本棚付きのテーブルがあって、あとは壁に向かって座るカウンター席がいくつか。どの席に座っても2、3冊の本を手にとれるようになっている。
平日の昼間なので、お客さんは勤め人が多いらしく、若い女の子が仕事の愚痴やら人間関係の悲哀やらを語り合っていた。ひとりで来ているお客さんも多い。
私の座った席には創作意欲がわく写真集と益田ミリさんの旅エッセイが置かれていた。秒速5センチメートルみたいな桜の写真が載っていた。
写真集をめくり終わる頃に食事がやってくる。
アスパラにレタス、キャロットラペにブロッコリー、カリフラワー、鮮やかに盛られたサラダの横に、ナスをたいたのとゴーヤをたいたのが添えられている。何気なく載っているサツマイモがやたらとクリーミーでおいしい。
スープは大根とゴボウが千切りで入ってて、どことなく冬を感じる。そしてもちもちしたとうめいな何か…これが長芋か…?時々ピリッと柚子胡椒。スープや汁物というよりは、一皿の煮込み料理か。なるほどメインディッシュだった。
本屋さんは1階と2階に分かれている。
星の王子さまを大プッシュしている一画があった。店主のお気に入りなのかもしれない。その棚の下には宇宙科学系の本。
食べ物の本棚、ちょっと考え事したくなるエッセイの棚、絵本の棚、こだわって作られているみたいだ。
2階は小説がぎっしりと置かれていた。新しいものが多かったように思う。詩集もあった。現代詩は興味があるけれど、入り口が分からずにいる。
次のブックカフェへ、偵察は続く。