「ままごと」という劇団さんのお芝居。
YouTubeで公開している。すごい。
https://youtube.com/watch?v=Utk1wV0FPMc&feature=share
◯すさまじい技巧
戯曲ということで歌ともセリフともつかないかけ合いがものすごい速さで飛び交う。
なんというか、小学生の時に大縄跳び大会があって、テンポ良くすさまじいスピードで回る輪の中に順番に飛び込んでいくんだけど、飛べた時なんで引っ掛からなかったのかわからない、みたいな気持ちを思い出していた。
どうやって成り立っているのか訳わかんないくらいなんだかすごい。役者さんってすごい…。
そしてこの掛け合いのテンポがとても心地よい。
※追加情報
『00:00:00』というラップの曲をベースに作っているという。元曲もすごくロマンあるいい曲。
◯人であり星である
登場人物にはそれぞれ家族や友達、先生といった役割が振られているが、どうやら彼らは惑星や衛星でもあるらしい。
文字にするとすごい訳わかんなくて興奮するね。
地球と月がごっこ遊びで思春期から今際の際までを駆け抜けたりする。
演劇ってこんなことができるのか。
なんなんだ、なんなんだ?異次元、別世界。
なにより恐ろしいのは、それを観てる人がなんとなく理解できてしまうところ…怖い怖い怖い。
◯光速をこえて
惑星たちの営みをずっと見ている「僕」と「先生」がいて、僕と先生の視点はたびたび入れ替わり僕が先生で先生が僕でと…
その理由もちゃんと明かされて腰抜かす。
お芝居のすごいところは「目撃」できること、当事者になれてしまうことだなと心底思った。
見たこともない光景が有無をいわせず眼前で繰り広げられるのだ。これはすごい「体験」だ。
読書みたいに理解できるまで読み返すことはできない。1本のお芝居は時間の流れるままに進んでいき、目撃した瞬間は戻らない。生々しい。
11月の間に、友達につられて「あゆみ」「反復かつ連続」「わたしの星」「わが星」を観た。
見たことないものが見られた。
いいものだなあ。